ヘルペスとは
ウイルス感染が原因となり皮膚に小さな水ぶくれが集まって炎症を起こす疾患です。
体のどこでも感染し、部位別に、⼝唇ヘルペスや性器ヘルペスなどと呼ばれます。⾵邪や発熱、疲れやストレスなどで免疫⼒が落ちてた時に発症しやすく、⼝唇ヘルペスの場合、最初に唇にチクチク・ピリピリという違和感があった後、痛みを伴う⽔ぶくれが数個できます。
ヘルペスの症状
皮膚、口、唇、目、性器などの・かゆみ・ムズムズ感といった自覚症状が始まってから、半日程度で赤く腫れ、自覚症状が現れてから2~3日までに赤く腫れた部位に水ぶくれができます。
初めて感染したときは、ウイルスに対して免疫を持っていないため、発熱を伴うこともあります。
また、性器ヘルペスの場合、かゆみを伴った1〜2mmの赤いブツブツや水ぶくれや皮膚のただれなどもみられ、強い痛みと発熱が伴うことも多いとされています。
再発した際は初感染の場合よりも症状は軽いことが多く、治るまでの期間も短くなります。
ヘルペスの原因
「単純ヘルペスウイルス」の感染により発症します。 ヘルペスウイルスは、一度感染した後に体の神経に息をひそめる性質があり、一度治っても体調不良など免疫力の低下しているときに再活性化して症状が繰り返し出てくるのが特徴です。
口唇ヘルペスの治療
ヘルペスの治療は、主に内服薬(飲み薬)を処方して行います。
ヘルペスのウイルスは症状が見られている⽪膚の表⾯だけでなく、体の中(神経)で増えていくので、⽪膚科では飲み薬を用いてウイルスの増殖を抑えることが一般的です。
⽔ぶくれができてから受診頂いたような場合は、飲み薬を5日分処方することが⼀般的です。
ウイルスの増殖を抑えるためには、なるべく早く飲み始めることが⼤切です。 ⽔ぶくれが収まり治ってきているように見えても、神経内でウイルス自体はまだ増殖しているので、途中でお薬を飲むのをやめたりせず処⽅されたお薬はすべて飲み切るようにしてください。
⾃⼰判断で服⽤⽅法を変えたりせず、医師の指⽰通りに飲み続けてください。
ヘルペスはおやめにお薬を飲むことがなにより大切ですので何度も再発する方には、チクチク・ピリピリという違和感を感じた段階で、早めの受診をおすすめします。
できるだけ早く薬を使い始めて、ウイルスを増やさないようにすることで、⽔ぶくれなどの症状を 軽減したり、症状が出ずにすむ場合もあるので、治るまでの期間を短くすることができます。
⽇常⽣活での注意点
口唇ヘルペスの症状がでている時は患部を清潔に保つため、⽯けんや洗顔料などをよく泡⽴てて、やさしく洗います。
また患部に触れたあとは、⽯けんなどで手指をよく洗うことをおすすめします。
悪化させないために
スキンケアやメイクをする場合は、刺激になることもありますので、患部へのメイクなどは極力避けてください。かさぶたを無理にはがすと、傷痕が残る可能性がありますので、取らないようにしましょう。
周りの⼈にうつさないために
タオルや食器などは共⽤しないようにしましょう。
特に⾚ちゃんとの接触はできるだけ避けてください。⾚ちゃんが感染すると重篤な症状を引き起こすおそれがあります。