シミ

シミとは

シミとは、皮膚内で作られるメラニンという色素が沈着したもの。紫外線を浴び続けることによって加齢と共に現れる「日光黒子(老人性色素斑)」がもっとも一般的ですが、子供の頃からみられるソバカスや、ホルモンバランスの崩れが関係する「肝斑」というシミもあります。
肝斑は女性の顔に多く生じることから女性ホルモンが関連して発症するといわれ薄い褐色でやや大きく、頬骨に沿って左右対称にできるのが特徴的なシミです。

シミの症状・原因

老人性色素斑

もっとも一般的に見られるシミです。
紫外線のダメージを受けた表皮細胞がメラニン色素を生成するメラノサイトを刺激し続け、メラニンの生成が過剰となり、ターンオーバーでも排出しきれなかったメラニンが色素沈着して肌に残ったものがシミとなります。薄い褐色から濃い褐色で、顔などの日に当たりやすい部分に出来やすいです。

そばかす(雀卵斑)

遺伝的な要因で発生した直径2~3mmの細かい褐色の斑点が「そばかす」です。日本人では色白の人にできやすい傾向があります。目の下から頬にかけての顔中心を主として腕や肩、背などの露出部に3歳以降の幼児期に発症し、思春期に顕著となります。

肝斑(かんぱん)

肝斑の大きな特徴は、左右対称に同じくらいの大きさで現れることです。発症の男女比は圧倒的に女性が多いようです。褐色の色素斑で、他のシミと異なり全体的に境がはっきりしないぼやけた形で見えます。

脂漏性角化症

老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)ともいい、中高年以降のほぼすべての人に見られます。
シミが少し盛り上がったように見えるもので、表皮細胞の遺伝子の異常によって細胞が過剰に増殖することで起こります。周りの皮膚と同じ色で盛り上がるものや、色素斑から始まり隆起していくもの、隆起して茶褐色から黒色調の結節(しこり)を形成するものもあります。
色が濃い場合は基底細胞がんやメラノーマなどの悪性腫瘍との見極めが重要になります。

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