社会不安障害とは
初対面や目上の人と会ったり、大勢の人の前で発表する時など社会的状況や行為の際に、緊張したりまたその前に不安になるのは自然なことです。
このような不安や緊張は時間とともにやわらぎ、そのような対人場面を何度か経験することによって自然に慣れていきます。
しかし、このような社会的状況や行為の際に著しく不安や緊張を抱いたり、会話や発言に支障をきたし、その苦痛から逃れようとして社会的状況や人前での行為を避けたくなってしまうことで社会生活に障害が出てしまう状態を社会不安障害と言います。
主な症状
- 人前に出ると激しく緊張する
- 手足の震え、声が震える
- 動悸・息苦しさ
- めまいや吐き気
- 腹痛、下痢
- 口が異常に乾く
- 発汗
- 赤面・ほてりやのぼせ
治療について
おくすりによる治療
薬物療法では、主に抗不安薬を用います。
お薬を飲み始めてから、比較的早く効果が出てきますが、自己判断で服用を減らしたり、止めたりしてしまうと再発の可能性が高まります。症状が出なくなっても自己判断をせず、医師の指示に従ってお薬の服用を継続することも大事です。
精神面へのアプローチ
「認知行動療法」により、不安や恐怖を感じる状況に対する受け止め方にアプローチしていきます。
不安を抱きやすい考え方のパターンを変えたり、不安の対処法を工夫したり、不安に慣れる訓練を行います。
治療費目安
初診・再診料のほか以下のような治療費がかかります。
通院精神療法として | 1,000円程度(3割負担の場合) |
処方箋の発行料として | 200円程度(3割負担の場合) ※別途お薬の代金は薬局にてお支払いください。 |
カウンセリング料(来院) | 15分:2750円(税込)(自費診療) ※お話をする他にマインドフルネスによるメンタルケアも行います。 |