
皮膚科医として伝えたい、肌の「自浄力」を呼び覚ます漢方
皮膚科において漢方薬を使用する理由は、単に表面の症状を抑えるだけでなく、肌が本来持っている「自ら治る力(バリア機能)」を内側から立て直すためです。
外側の火(炎症)を塗り薬などで鎮めつつ、漢方で内側から「火が出にくい、健やかな土台」に変えていく。
このダブルアプローチこそが、繰り返す肌トラブルを解決する近道となります。
1. 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):肌の「巡り」を整え、化膿を防ぐ
日本人の肌質に合わせて開発された、伝統あるお薬です。
肌に溜まった「余分な熱や水分(水毒)」をスムーズに排出させることで、炎症を抑え、ニキビなどの化膿を未然に防ぐ手助けをします。
ホルモンバランスの影響で繰り返してしまう大人ニキビに対し、「溜め込まない、健やかな肌質」への改善をサポートします。
2. 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):炎症を鎮める「肌の消火器」
体の中で燃え盛る炎症の火を鎮める「冷却システム」のような役割を果たします。赤ら顔、強い痒み、のぼせなどを伴う激しい皮膚症状を鎮静化させます。
また、イライラなど「熱」に伴う心の不調も同時にリセットしてくれるのが、この処方の特徴です。
3. 加味逍遙散(かみしょうようさん):女性の「お守り」としてサイクルを整える
「ストレスを感じると、すぐに肌に出てしまう」という方に。血(栄養)を補いながら、滞ったエネルギー(気)を流し、さらに余分な熱を冷まします。
生理前の肌荒れや更年期特有の肌トラブルなど、女性特有のバイオリズムに伴う症状の強い味方です。
4. 温清飲(うんせいいん):肌を「冷やしながら潤す」乾燥対策
「潤す(四物湯)」と「冷やす(黄連解毒湯)」の成分を組み合わせたハイブリッドな処方です。
慢性的な炎症でカサカサになり、さらに赤みや痒みも強い……そんな難治性の乾燥湿疹に対し、内側からたっぷりと潤いを与えつつ、炎症の火を消していきます。
【診療のご案内】
こころのみだれは、身体にも影響します。皮膚の症状は、体内のバランスが崩れていることを知らせるサインでもあります。
当院では、西洋医学的な「外からの治療」と、東洋医学的な「内からのケア」を組み合わせ、あなたにとって最適なバランスを一緒に探していきます。
「塗り薬だけではなかなか良くならない」とお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。
皮膚科、心療内科、精神科、内科、形成外科、アレルギー科
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