しわとり注射

しわとり注射とは

笑ったり、眉をひそめたり、怒ったり…表情が変化するときにお顔の筋肉を動かすことが原因で生じる『表情じわ』年齢とともに皮膚の弾力が失われ、しわが刻まれていきます。

しわとり注射とは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種であるボツリヌス・トキシンを注入する治療です。
ボツリヌス・トキシンには筋肉を動かすための神経伝達物質アセチルコリンの分泌を抑制する効果があり、これを利用して、一時的にの筋肉を麻痺させることができます。
そのため、表情じわの原因となる表情筋の収縮を和らげて、眉間の縦じわや額の横じわ、目尻のしわなどを目立たなくできます。 施術時にはメスを使用せず、施術後はしばらくしてから徐々に効果が表れるため、自然な変化を望む方に人気があります。

注射する製剤の成分について

施術に使用する製剤の成分は、A型ボツリヌストキシンといいます。
天然のたんぱく質からできた毒素を分解・精製したもので、ボツリヌス菌の菌体やその成分、培養液の成分などは一切含まれません。A型ボツリヌス毒素製剤は、20年以上にわたり医薬品として、さまざまな疾患の治療に使われております。

ボツリヌス注射の適応

1.表情じわの改善

表情じわができる原因は、眉間、ほうれい線など、場所によって異なります。
例えば目元のしわは、主に加齢によって皮膚や皮下組織が薄くなったところに表情筋の動きが伴うことによって起こります。皮膚が薄くなると、笑うなど皮膚の奥にある筋肉が収縮したときに皮膚表面の“踏ん張り”がきかず、しわになりやすくなってしまいます。

眉間のしわは、眉を寄せる力が強い人ができやすい表情じわです。40代以降、皮膚の弾力が徐々になくなってきますので、表情じわが刻まれやすくなります。
普段は気を付けていても寝ている間に無意識に寄せてしまっている場合もあります。ほうれい線は、加齢や表情の癖のほかに、頬のお肉が下垂することや口周りの皮膚が薄くなることによってできやすいです。

ボツリヌス注射により、メスを使わず短時間で眉間や額、目尻などの表情じわを改善します。
効果は個人差がありますが、数か月から半年ほど持続します。繰り返し注射することでしわを作る筋肉そのものの働きが弱まるため、継続して施術を受けることで、効果の持続期間が次第に長くなります。
また、定期的に治療を継続することで、「将来的に刻まれていくしわ」を予防することができるため、早めの治療がお勧めです。

２．エラ張りの改善

エラ張りの原因には、生まれつき骨が突き出ている場合と、エラの筋肉（咬筋：こうきん）が必要以上に発達している場合があります。
ボツリヌス注射によって効果が得られるのは後者の場合です。
咬筋に直接ボツリヌスを注射することで、咬筋の働きを抑制し、筋肉の盛り上がりを軽減することができます。そのため、歯ぎしりや食いしばりがい改善し、エラ張りが解消され、スッキリとしたフェイスラインを手に入れることができます。
筋肉は継続して使わなければ細くなっていく性質があるため、咬筋への注射を数回繰り返すことで、ボツリヌス注射を中断したあとも、小顔効果を持続させることができます。

3.多汗症・ワキ汗の改善

手のひらや足の裏、わきの下などに必要以上に汗をかいてしまう病気を多汗症といいます。

ボツリヌス注射は、筋肉と神経の結合部に作用し、部分的に筋肉の働きを弱めたり、神経の末端の伝達を遮断する効果があります。このため、表情じわの改善や、小顔治療としてはもちろん、多汗症の治療としても効果があります。

本注射により交感神経の末端で発汗を促すアセチルコリンの分泌をブロックするため、発汗が抑えられます。多汗症の原因となるエクリン汗腺の働きを弱め、汗の分泌が減ることで、気になる臭いも軽減することができます。 注射時期としては、汗の分泌が多くなる夏の前に注射するのがオススメです。

こんな人にオススメ

メリット

若々しさを手に入れられる

ボツリヌス注射は、メスを使用せずになりたい理想の顔に近づけることができます。
これまで抱えていたコンプレックスや加齢による老け顔は、それだけで気分が落ち込み、行動力を抑制させてしまいます。
ボツリヌス注射は、深いしわが解消されるので若々しさを手に入れることができるのです。

手軽に施術を受けられる

メスを使わない施術のため、通院の手間もなく手軽に受けることができます。
注射だけなので施術も短時間で、しわとりであれば15～30分程度で完了します。 ダウンタイムもほとんどないため、施術を受けた当日から普段と同じ生活を送ることができ、施術後の予定を気にしなくても良いのもボツリヌス注射の魅力です。

短時間で違和感のない変化を感じられる

ボツリヌス注射の効果は、個人差がありますが、術後２～４日で感じ始め、３週間～１か月程度で変化が顕著に現れてきます。
少しずつ変化を感じられるため、周囲の人に施術を受けたことが分かりにくく、ナチュラルに容姿を変えられるという点もメリットです。
大事な予定やイベントなど目標がある場合は、半月から1ヵ月くらい余裕を持って治療を受けることをオススメしています。

デメリット

施術効果は永久ではない

治療部位や注入量にもよりますが、ボツリヌス注射の持続期間は３か月をピークに６ヶ月程度です。
その後、数週間かけて徐々に元の様態に戻っていきます。そのため、効果を維持したいときは治療を継続的に受けなければなりません。
しかし逆を言えば、万が一仕上がりが気に入らなかったとしても、再施術などをする必要がなく、気軽に施術が受けられるという利点でもあると考えることができます。

内出血などの症状を引き起こす可能性がある

血流を良くすると内出血のリスクを高まるのもデメリットにあげられます。また、赤み・かゆみが出たり、頭痛がしたりすることもあります。
こういった症状は時間とともに改善し、通常１週間から１０日ほどで収まります。
注射当日は飲酒や激しい運動、入浴などは避けるようにし、安静に過ごしましょう。
注射をした部分のマッサージも禁物です。マッサージをすると内出血のリスクがあるだけでなく、ボトックスが拡散してしまい本来の効果を実感できないこともあります。

副作用が出る可能性がある

ボツリヌス注射による副作用が出るケースのほとんどは、薬剤の利きすぎによるものです。
筋肉の働きを必要以上に抑制してしまうことで眉毛が下がったり、まぶたが重くなることがあります。
しかし、こういった副作用は１か月程度で自然と消失していく症状です。
薬剤に対する筋肉の反応は個人差があるため、過去に注射して効きすぎた経験がある場合は医師にその旨をしっかりと伝えて、注射量を調整するようにしましょう。

施術の流れ

施術時間は、カウンセリング等を含め、30分程度です。

料金