WAIS 検査とは? 知的能力を客観的に評価するための心理検査
WAIS(ウェクスラー式成人知能検査)は、16 歳から 90 歳の方を対象とした知能検査です。
この検査は、個人の知的能力を多面的に評価し、知能の発達や特性を明らかにするものです。
当院では、心理検査の専門カウンセラーが対応し、結果を基にした詳細な分析を提供しています。
WAIS 検査で分かること
WAIS 検査では、以下の 4 つの主要な側面を測定します。
それぞれの能力を分析することで、個人の強みや課題を具体的に理解できます。
言語理解(VCI)
言葉の知識や語彙力、推論力、そしてその推論を言葉で表現する能力を測定します。
例:言葉を使った問題解決や説明力の分析。
知覚推理(PRI)
視覚的な情報を取り込み、構造を理解し、空間的に考える力を評価します。
例: 図形やパズルを通じて推理力や空間認知力を測定。
ワーキングメモリー(WMI)
聴覚から得た情報を保持しながら処理する能力を測定します。
例: 数字を記憶しながら計算を行うタスク。
処理速度(PSI)
視覚的な情報を効率よく処理する能力を測定します。
例: 時間内に情報を正確に処理し、出力するスピードを分析。
WAIS 検査を受けるメリット
WAIS 検査は、個々の能力や課題を詳細に把握し、適切な対応策やサポートを考える上で有益です。
以下のような方に特におすすめです。
自己理解を深めたい方
- 自分の IQ や知的能力を知りたい。
発達特性や適正を知りたい方
- 自分に発達障害の傾向があるのか確認したい。
- 集中力や作業効率に課題があり、その原因を知りたい。
- 自分に向いている職業や作業スタイルを知りたい。
医師診断の補助としたい方
- 発達障害の診断を受けたが、客観的なデータで確認したい。
- 療育手帳の取得を考えている。
WAIS 検査の流れ
- 初回カウンセリング
検査の目的や不安を解消するための相談を行います。
↓ - 検査の実施
検査は専門のカウンセラーが付き添い、約 60〜90 分で完了します。
↓ - 結果のフィードバック
結果の詳細な説明を行い、具体的な特性や課題についてお話します。発達障害傾向の有無については、医師が判断材料として活用します。
WAIS 検査で得られる主な指標
- 全検査 IQ(FSIQ): 総合的な知能を表す指数。
- 言語理解(VCI): 言語的な知識や応用力。
- 知覚推理(PRI): 空間認知や非言語的推理力。
- ワーキングメモリー(WMI): 情報の保持と処理能力。
- 処理速度(PSI): 視覚的情報の処理スピード。
これらの結果をもとに、個々の強みを活かす方法や課題克服のためのアプローチを提案します。
注意点と費用
注意点
- WAIS 検査は心理的な能力を測定するものであり、性格検査や医学的な診断とは異なります。
- 結果を受けて不安が生じた場合は、医師やカウンセラーにご相談ください。
費用
検査費用は保険適用外となります、詳細は当院までお問い合わせください。
フィードバックを含み、税込み 25,000 円(20 歳未満は 22,000 円)
検査日、場所
検査日:毎週水、木曜日18時(祝日は17時)から
場所:当院
最後に
WAIS 検査は、自己理解を深めるための第一歩として、多くの方にとって有益なツールです。
特に、日常生活や仕事上での課題を感じている方、発達特性について詳しく知りたい方におすすめです。
当院では専門スタッフが丁寧に対応し、安心して検査を受けていただける環境を整えています。
検査をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。